輸送ネットワーク

ブリティッシュ・コロンビア (BC) 州は北米大陸の西岸にあり、抜群の好立地と信頼性の高い輸送ネットワークを活用することで、世界の主要市場に効率的かつ低コストの輸送を実現できます。輸送システムが一本化されていることにより費用対効果が高く、天然資源の開発コスト、さらには北米や世界各地への天然資源の輸送コストの削減にもつながります。

信頼性の高い一元化システム

州内の陸路・海路・空路は、世界トップレベルの輸送システムを誇り、高速道路、鉄道、道路インフラもさらなる拡充を推進しています1

パシフィック・ゲートウェイ・アライアンス(Pacific Gateway Alliance)は、BC州およびカナダの運輸業界の主要企業各社で構成されるユニークなパートナーシップです。同アライアンスは州政府が港湾・国有鉄道各社の協力を得て、効率的かつ信頼性の高い統合サプライチェーンの構築を進めるものです。

 

航空・貨物輸送

BC州は欧州、北米、アジアの各市場にアクセスしやすい立地を誇ります。39の認定空港を利用すれば、州全域および世界中に旅客・貨物を迅速に輸送することができます。州内には39の認定空港の他に、数多くのヘリポート、飛行場、水上空港があり、旅客輸送と貨物輸送を行っています。また、救急搬送や山林火災事防止といった重要なコミュニティサービスを提供しています。

州の旅客・貨物航空輸送の最大拠点はバンクーバー国際空港です。そのほか、州内の空港(プリンスジョージ、ケロウナ、カムループス、ヴィクトリア、ナナイモ、コモックス、アボッツフォード、クランブルック)ではインフラ工事が行われ、市場の拡大に合わせて国際空港としての整備を進めました。世界経済フォーラムの「旅行・観光競争力指数」2017年版で、カナダは2年連続の1位を獲得しました。

バンクーバー国際空港とプリンスジョージ国際空港は指定保税地域となっており、カナダ関税法のもとFTZに拠点を置くことで、カナダから輸出する前に税金・関税非課税で輸入物品を保管しておくことができます。


プリンスジョージ国際空港(YXS)は太平洋を横断する飛行経路上に位置しており、アンカレッジ(アラスカ)の代替地として燃料補給や貨物取扱に便利な立地です。YXSにはカナダで4番目に長い商用滑走路があり、アジアと北米を結ぶワイドボディ貨物機も離着陸可能です。

バンクーバー国際空港(YVR)は、カナダ国内でアジアへの旅客数・貨物取扱量が最も多い玄関口となっています。YVRでは、今後20年を見据えて、新規航空会社の誘致、旅客体験の向上、貨物輸送の効率化を図るために、ターミナルの拡張、新誘導路の設置、道路と橋梁の改良工事に56億ドルを投じる予定です。

バンクーバー国際空港について:

  • YVRから世界110都市・地域に直行便が就航しています。
    航空会社47社が運航しています。
  • アメリカ各都市に、毎週630便以上の直行便が運航しています。
  • アジア太平洋地域に週164便、欧州に週86便、メキシコに週58便が運航しています。
  • 2016年は2,200万人以上の旅行客がバンクーバー国際空港を利用しました。
  • 英国SKYTRAX社の2017年の空港総合ランキングで、YVRは8年連続で北米第1位に選出されました。
  • YVRは貨物輸送ハブとして成長を続けており、2016年の貨取扱量は28万1,000トンを超えました。

北米の道路・鉄道網

BC州には、グローバル市場に効率的にアクセスできる空と海のターミナルが整備されているため、天然資源をトラックで中継地点に輸送することも、港まで直接運ぶことも可能です。また鉄道網も発達しているため、鉱業・林業・農業には鉄道の選択肢もあります。最近では多くの企業が、柔軟性のある鉄道コンテナ輸送にシフトしつつあります。BC州の港は目的地に応じて、鉄道から船、船から鉄道またはトラックへと、効率的にコンテナを積み替えることが可能です。

陸路・鉄道輸送と空路・海路輸送とが一本化されているため、貨物は米国やカナダのマーケットに、迅速かつ低コストで届けられます。
  • バンクーバーからサンフランシスコ・ベイエリアまでのトラックでの輸送時間は24時間です。
  • バンクーバーまたはプリンス・ルパートから、トロントまたはシカゴまでの貨物列車での輸送時間は4日間です。

海路

日本にとって、バンクーバー、プリンス・ルパート、キティマット、スチュワートは、最も近い北米西海岸の港です。BC州の港湾施設一覧はこちらをご覧ください。
 

バンクーバー港

バンクーバー港はカナダ最大の港であり、アジア太平洋地域へのゲートウェイになっています。27の大型コンテナターミナルを持ち、スーパーポストパナマックス型のコンテナ船に対応できるほか、オンドックレールが整備され、輸出入のサポートは万全です。また、3つの一級大陸横断鉄道があります。


コンテナ

バンクーバー港には4つのコンテナターミナルがあります。大陸横断鉄道が3路線乗り入れており、米国東海岸や南はメキシコまで鉄道が直通でつながっています。また、カナダ国境サービス庁と米国の間には、米国に入国する貨物の通関を簡略化する「統合貨物保安戦略」制度が結ばれており、協力関係にあります。 


ブレークバルク貨物

BC州では2つの港で、林産物、鋼鉄、機械類、プロジェクト貨物などのブレークバルク貨物を扱っています。コンテナに収納できない長尺貨物や重量貨物を取り扱う専用のルートや設備が開発されており、鉱山操業、パイプライン運用、プラント建設の効率化を図ることができます。 


バルク貨物

バンクーバー港は、石炭、穀類、硫黄、炭酸カリウム、キャノーラ油、石油製品など、さまざまな固体・液体のバルク輸送を取り扱っています。

 

プリンス・ルパート港

プリンス・ルパート港は、北米のバルク/コンテナ施設としては日本から最短距離に位置しています。同港は世界でも有数の天然の水深を持つ港です。水深35mの水路、水深17mのバースを持つターミナルにより、環太平洋貿易で使用されている最も大型の船舶にも対応可能です。

プリンス・ルパート港のターミナルは主要道路、さらには太平洋、大西洋、メキシコ湾の各港までサービスを展開するカナディアン・ナショナル(CN)大陸横断鉄道に直接接続しています。最近では発電所、風車群、鉱山などの建設必要なプロジェクト貨物の取り扱いが可能なRORO船用施設の運用も開始しました。

プリンス・ルパート港では、カナダとアメリカは到着貨物の共通スクリーニングシステムを共同開発しました。これにより、「一度の通関で二国が受け入れる」の原則のもと、カナダ-アメリカ間の国境を越える固縛貨物の輸送がさらに安全かつ迅速に行えるようになりました。